Gコードマクロ、シンプルカッター編
前回のフルバック面引きマクロのシンプル版~基本形
前回の記事
角取りや大物でY軸の移動も加味してしまい、少し複雑になりました。
基本はシンプルにカッターの刃径よりも薄く、Y軸の移動をしないマクロを説明します。
ぜんかいのY移動が無いのでシンプルです。
今回は例に丸材の2面取りで書きます。
メインは移動距離X,取り代Z,一回の切込み量Kを書くだけです。
原点はX方向ワーク中心
Zはワークトップ
Yもワークセンターです。
刃物はいつもの32パイ2枚刃スロアウェイチップのカッターです。
ワークは180パイ板厚20mmの円盤で
二面取り幅150mm仕上がり。
マクロ本体 O5292
バイスに加えて原点は上記位置で、ワーク真ん中Z10mmにアプローチします。
取り代は180mm-150mm=30mm/2=15mmです。
切込みは3mm設定。
Xは右に早送りでX70mm
Z0にアプローチしてWHILE文で繰り返します。
マクロ本体
O5292
#100=#24/2+20; (X半分に刃物径の半分16mmと4㎜の余裕)
#101=#100×2; (X切削移動量)
#102=FUP[#26/#6]; (Z取り代15mmをK切込み3mmで割り切り上げ)
#6=#26/#102; (#102切込み回数でZ取り代を割り、実質切込み量の設定)
G90G0Z10.; (アプローチ)
X#100; (アプローチ)
G1Z0F1000; (アプローチ)
WHILE[#102 GT 0] DO 1; (#102回数が0以上まで以下を繰り返す)
G91G01Z-#6F1000; (実質切込み量 FはG1の為、G0でも可)
X-#101 F300; (Fは#9として、メインでF300としても同意)
G00Z0.5; (逃げ)
X#101; (早送りで戻す)
Z-0.5; (逃げ戻し)
#102=#102-1; (回数減算)
END 1;
このまま仕上げを入れたければここに書く、例えば
(G91Z-0.1F1000;)
(G01X-#101 F250;)など
G90G00Z50.;
M99;
メインプログラムではマクロ呼び出し
G65P5292X130.Z15.K3.(F300);
一行で終わり。
Xの値を適宜変えたり、取り代はZ、切込み量はKです。
最後に0.1mm とか、仕上げサイクルを入れる場合はZ15mmとる場合はZ14.9にする.
Z寸法に注意です。
作っておくと便利なマクロです。
角物で、原点を右上角に設定したのなら、マクロ文は以下のように変更します。
O5292
☆#100=#24+20.+20.; (X移動量はアプローチ20.と抜けて20.を加味する)
☆#101=#100+20.; (ここ不要になります)
#102=FUP[#26/#6]; (Z取り代15mmをK切込み3mmで割り切り上げ)
#6=#26/#102; (#102切込み回数でZ取り代を割り、実質切込み量の設定)
G90G0Z10.; (アプローチ)
☆X20.; (アプローチ)
G1Z0F1000; (アプローチ)
WHILE[#102 GT 0] DO 1; (#102回数が0以上まで以下を繰り返す)
G91G01Z-#6F1000; (実質切込み量 FはG1の為、G0でも可)
☆X-#100 F300; (Fは#9として、メインでF300としても同意)
G00Z0.5; (逃げ)
☆X#100; (早送りで戻す)
Z-0.5; (逃げ戻し)
#102=#102-1; (回数減算)
END 1;
このまま仕上げを入れたければここに書く、例えば
(G91Z-0.1F1000;)
(G01X-#100 F250;)など
G90G00Z50.;
M99;
今回は以上です。
ウクライナ紛争で、材料が高いですね、どこまで上がるか読めません。
資源の少ない我が国は、加工技術で資源国と共存する事が大切なのに、かないません。
加工スピードは戦争になったとき、勝敗を分けます。
弾や武器の供給が間に合わないと戦いになりません。
我々加工産業も30年放置され、中国に持っていかれました。
1998年頃、僕も中国へ行かないかと、商社に誘われたことが有りました。
人件費の安い中国へ移転すると儲かるぞ!!と、
行ってしまった中小企業はその後中国の公社にとられて、帰ってきた社長もおりました。
アイフォンもパソコンも、生産は中国へ行きました。
こういう時代が来ることはわかりきっていました。
僕も今、アンちゃん時代の月給です。
復活したいものですね。
頑張りましょう!!日本を取り戻しましょう!!
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