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マシニングセンターのプログラミング マクロ 第三話 職人向けの話題
毎回同じコード打っていることに気が付いたんだ。
やっている事は同じようなもの。
寸法や大きさが違うだけ。
あらかじめテンプレートの様なもの(マクロ)を作り変わる寸法を変数に置き換えて使いまわす手法を伝授
今回は一番最初に作ったマクロの紹介です。
穴あけ、座ぐり、タッピング(ネジ切り)で、変わるのはサイズと穴の位置です。
まずは、基本の穴位置から書きます。
初めてのマクロプログラム
最初に作ったマクロプログラムの話をします。
前回穴開け加工の基本的な話をしました。>>>前回の記事はこちら
けがいてボール盤で穴加工するはなしです。
そのケガキも不要で、簡単なプログラムを作る事で、マシニングセンターは工具を取り替えながら加工してくれるのです。
当時の僕には夢の様な機械でした。
O6001(座ぐり用マクロ);
G90 G0 Z0;
G91 G1 Z#26 F500; //メインのZの値が#26に代入される。/
G41 G1 X#18 D#7 F#9; //メインのR=#18,D=#7,F=#9/
G3 I-#18; //メインのR=#18が入る/
G3 I-#18;
G40 G1 X-#18;
G90 G0 Z10.0;
M99;
変数とは
マクロ変数は決められていて
引数指定Ⅰ
A=#1 I=#4 T=#20
B=#2 J=#5 U=#21
C=#3 K=#6 V=#22
D=#7 M=13 W=#23
E=#8 Q=#17 X=#24
F=#9 R=#18 Y=#25
H=#11 S=#19 Z=#26
引数指定Ⅱは
A=#1 I=#7 I=#13
B=#2 J=#8 J=#14
C=#3 K=#9 K=#15
I=#4 I=#10 I=#16
J=#5 J=#11 J=#17
K=#6 K=#12 K=#18
とまだある。
通常僕は上のⅠでの使い方です。
引数指定Ⅰ,Ⅱの使い分けは
パラメーターで設定する。
Ⅱは輪郭形状座標入力時などで使用する。
最初に作ったマクロはエンドミルで、ザグリ穴を開ける上記のものでした。
このプログラムでは、円を2回まわしていますが、用途でいくつか作り使い分けると良いでしょう。
メインプログラムは、穴開け仕様で、
O6000;
N20;
〜〜〜;
G99 G73 Z-25.0 R2.0 Q500 L0;
M98 P6005; //穴位置サブプログラム
G80;
〜〜〜;
N20;
僕は穴の種類ごとに、位置データをサブプログラム6005に書いておきます。
穴開けが終わってから
O6000;
~~~
N40;
〜〜〜
G66 P6001 Z-10.5 R8.5 D10 F200 ;
M98 P6005; //穴位置サブプログラム
G67;
G0 Z50. M9;
〜〜〜
6005に穴位置を必要数座標を書き、G66で呼び出すことで座ぐり穴を何か所でも、G67でキャンセルするまで、移動するたびに6001座ぐりプログラムが走ってくれます。
面取りは丁度いい刃物があればG82で突っついても良いのですが、穴径が変わるたびに工具を変えたり面倒なので、僕は面取りエンドミルを同じプログラムでZと刃物径補正(D10)を変えて回しています。
参考になれば幸いです。 続く。
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